現代の働き方の多くはデスクワークが中心です。長時間のパソコン作業や集中した業務の中で、無意識のうちに歯や顎にストレスを与えていることに気づいていますか？今回は、デスクワークが引き起こす歯や口のトラブルと、その対策について詳しく解説します。

デスクワークが歯や顎に与える影響

1. 歯ぎしり・食いしばり（ブラキシズム）
   • 長時間の集中作業やストレスにより、無意識に歯を強く食いしばることがあります。これが日常的に繰り返されると、歯や顎関節に負担がかかり、以下のような問題を引き起こします。
     • 歯がすり減る（歯の摩耗）
     • 顎関節症（顎の痛みや音がする）
     • 歯の根元が欠ける（くさび状欠損）
2. 姿勢の悪さと顎の負担
   • パソコンに向かう際、前かがみの姿勢が続くと、顎の筋肉や首、肩にまで影響が及びます。これが顎関節に不自然な圧力をかけ、痛みや不快感を招きます。
3. ドライマウス（口腔乾燥症）
   • 集中していると水分を摂ることを忘れ、唾液の分泌が減少しがちです。唾液が少なくなると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
4. 間食の増加
   • 長時間のデスクワークでは、小腹が空いたときに糖分の多いスナックや飲み物を取りがちです。これが虫歯や歯垢の原因になります。

デスクワークによる歯や顎のトラブルを防ぐ方法

1. 定期的なストレッチや顎のリラックス
   • 1時間ごとに5分間程度、首や肩、顎の筋肉をほぐすストレッチを取り入れましょう。特に顎を大きく開け閉めする「顎ストレッチ」がおすすめです。
2. 意識的に水分を摂る
   • デスクに水やお茶を常備し、こまめに飲む習慣をつけましょう。これにより、唾液の分泌を促し、口内環境を健康に保てます。
     
3. 歯ぎしり・食いしばり対策
   • 無意識に歯を食いしばっていないか、意識することが重要です。仕事中に「上下の歯は離しておく」を意識するだけでも負担軽減につながります。就寝中の歯ぎしりがある場合は、ナイトガード（マウスピース）やボツリヌス療法を検討しましょう。
4. 間食の見直し
   • 小腹が空いたときは、糖分の少ないナッツやチーズなど、歯に優しいおやつを選びましょう。甘い飲み物を水や無糖のお茶に置き換えることも効果的です。
5. 姿勢を整える
   • パソコンの画面が目線の高さに来るように調整し、背筋を伸ばして座るようにしましょう。姿勢の改善は顎だけでなく、肩こりや頭痛の予防にも役立ちます。

気になる症状があれば歯医者へ相談を！

もし歯や顎に違和感を覚える場合は、早めに歯医者に相談しましょう。えみたす歯科・矯正歯科では、顎関節症や歯ぎしりに対する適切な診断と治療を行っています。また、歯のケアに関するアドバイスも行っていますので、お気軽にご相談ください。

デスクワークを快適にするために、ぜひ今日から簡単な対策を始めてみてください！